【震災の多い日本の防災意識】対地震や対水害など備えはどうしている?収納の悩みも調査
秋は防災について改めて考える季節です。特に今年は、関東大震災から100年にあたる年で、震災に対する備えについて改めて見直す呼びかけがさかんに行われています。あなたのご自宅では、どのような防災対策を実施しているでしょうか。今回のアンケートでは、防災対策の実施状況と、防災備蓄・防災グッズの所持状況について実態調査しました。備えあれば憂いなしとはいえ、備蓄や防災グッズは場所をとるものです。自宅のスペースを快適に保ちながら安全・安心に災害への十分な備えをするにはどうすれば良いのでしょうか。
防災対策をしている?
今回のアンケートは、全国にお住まいの方を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(34.3%)における結果を中心に分析していきます。
アンケートでははじめに、防災対策をしているか尋ねました。
関東地域では防災対策をしている方は8割弱(77.4%)でした。
関東圏の地域別では、神奈川県西部(83.3%)・東京都23区内(81.8%)・東京都23区外(80.0%)・埼玉県南部(81.8%)で防災対策の実施率が高い傾向にありました。
どの地域でも防災対策への関心が高く、特に関東の都市部においても防災対策の実施率が高いという結果となりました。
なお、全国の結果では7割強(73.0%)で、関東よりやや少ない割合でした。
また、災害対策で備えている天災の種類については、地震災害が圧倒的(関東97.1%・全国90.1%)であり、風水害への対策を意識しているという方も見られました(関東2.9%・全国8.8%)
関東エリアにおいてはやはり地震への備えが気になるという傾向がわかりました。
実施している防災対策
アンケートでは次に、実施している防災対策について尋ねてみました。
いざという時の防災備蓄を準備
関東・全国ともに第1位だったのは「防災備蓄(関東79.2%・全国78.1%)」でした。
関東圏の地域別で特に多かったのは、東京都(87.2%)と埼玉県(86.4%)でした。
また、全体的に、戸建よりマンション・アパート、単身向けよりファミリー向けの住居に暮らす方のほうが防災備蓄を準備していることが多い傾向でした。
震災等の災害が起こった時の備えとしてまずはじめに水と食料の備蓄を用意するという方が多いようです。
避難や災害下での生活が必要になった場合に使う非常食としてはもちろんのこと、災害が起こった際に自宅の被害が少なくそのまま過ごせる場合でも、食料の流通・生産のストップや停滞により水や食料が手に入らなくなる場合があります。そんな時に役立つのが防災備蓄です。
どれだけの量を保持しておくかについては後ほど掘り下げます。
非常持ち出し用袋の準備
第2位は「非常持ち出し用袋の準備(関東66.0%・全国64.0%)」でした。防災備蓄とセットで基本の防災対策の2本柱としている方が多いようです。
関東圏の地域別で特に多かったのは、埼玉県全域(72.7%)・東京都23区外(70.0%)でした。
防災備蓄と同じく、戸建よりマンション・アパート、単身向けよりファミリー向けの住居に暮らす方のほうが非常持ち出し用袋を準備していることが多い傾向でした。
いざ緊急で避難しなければならないとき、命を守るのに必要なものをその場でまとめて持っていくことはほぼ不可能でしょう。過去の震災の経験談では、例えば、限られた時間で逃げる際に、パニック状態で何を持って逃げるか分からず、気がついたらなぜか「料理用のおたま」だけを握りしめて逃げていたという話もあるほどです。それだけ災害時には冷静な判断ができなくなるものなのかもしれません。
非常持ち出し用袋は、市販の防災用避難袋を使ったり、自分で必要なものを考えてカスタマイズして準備している方が多いようです。
防災備蓄を用意している日数
アンケートでは次に、防災備蓄を準備している方に備蓄を準備している日数について尋ねてみました。
関東の約6割(57.9%)は「家族分を数日間(2〜3日)」しのげる量の備蓄を準備していました。次に多かったのは「家族分を1週間(16.8%)」でした。
地域差はあまりみられませんでしたが、「家族分を数日間」が特に多かったのは神奈川県東部(83.3%)で、「家族分を1週間」が特に多かったのは埼玉県南部(37.5%)でした。
全国でも類似した傾向で、「家族分を数日間(62.5%)」「家族分を1週間(16.5%)」の順に多くみられました。
防災備蓄や防災用品の収納に悩みがある
代表的な防災対策の2本柱となっている「防災備蓄」と「非常持ち出し用袋」はどちらも、災害に備えて、「使うかわからない、かつ、かさばる」けれど備えている荷物である場合が多いのではないでしょうか。使用頻度は低いものの、いざという時すぐに場所が分かって取り出せる状態にしておくことも大切です。
そこでアンケートでは、防災備蓄や防災用品の収納に悩みがあるかを尋ねました。
関東地域では防災備蓄や防災用品の収納に悩みがあると答えた方は7割弱(68.6%)でした。
関東圏の地域別では、東京都23区外(85.7%)・神奈川県西部(83.3%)・千葉県湾岸部(75.0%)で悩みを持っている方が多い傾向でした。
なお、全国の結果では6割強(62.3%)で、関東よりやや少ない割合でした。
防災備蓄・防災用品収納の悩み
アンケートでは次に、防災備蓄・防災用品の収納に関する悩みを具体的に尋ねました。
食料備蓄の入れ替え・チェックが大変
関東・全国ともに第1位だったのは「衣類食料備蓄の入れ替えやチェックが大変(関東60.3%・全国59.9%)」でした。関東の地域別では神奈川県東部(75.0%)・埼玉県全域(73.3%)で多かった意見でした。
水や長期保存食等、賞味期限が長いものが多いとはいえ、気が付けば用意してから何年も経って賞味期限が切れていたということもよくあるものです。また、インスタントラーメンやレトルト食品等、非常用保存食だけでは味気ないからこそプラスしておきたい食料備蓄ならなおさら、意外と賞味期限が短かったということも起こります。使いながら(食べながら)備蓄を確保しておくローリングストックが注目されているのも、この賞味期限管理という観点からといえるでしょう。
いざという時賞味期限が切れて使えないということがないように定期的な確認等が必要ですが、つい忘れたり後回しになりがちなものです。
防災備蓄や防災用品に収納場所を割くのは大変
第2位以降は全て、防災備蓄や防災用品が収納スペースにおいて場所を取るということに関する悩みでした。
・第2位「収納スペースや部屋が狭くなる(関東47.9%・全国50.3%)」
関東圏の地域別で特に多かったのは、埼玉県南部(66.7%)でした。
・第3位「収納する場所がない(関東39.7%・全国47.2%)」
関東圏の地域別で特に多かったのは、東京都23区内(60.0%)でした。
・第4位「収納スペース等の奥にあって取り出しづらい(関東17.8%・全国21.8%)」
関東圏の地域別で特に多かったのは、神奈川県東部(25.0%)・東京都23区外(22.2%)でした。
実際に使うかわからず、本来使わないで済む方が良いけれど備えておきたい防災備蓄や防災用品。日常生活の荷物だけでも大変なのに防災用品を保管しておくのは何かと大変です。そんな時、トランクルームを利用するという方法もあります。
自宅の収納スペースを占めているシーズンオフの衣類や家電、使用頻度の低い荷物等をトランクルームに預けることで、自宅の収納スペースにゆとりが生まれ、必要な防災備蓄や防災用品の置き場が作れます。
もちろん、防災備蓄・防災用品をトランクルームに置いておき、必要な時だけ使う場合にも役立ちますし、自宅・トランクルームのそれぞれに防災備蓄・防災用品を分散して置いておくと、片方が被害に遭っても、もう片方を使うことができるかもしれません。自宅から離れたトランクルームを使うことでリスク分散が可能になるのです。
いずれにしても、自宅における防災備蓄・防災用品が原因での収納スペース・居住スペースの圧迫をトランクルーム利用によって解消でき、快適な生活空間を保ちながらも防災対策を抜かりなくすることができます。
防災対策について改めて考える今の季節。自宅の対策について改めて考え、トランクルームを利用してスッキリとした自宅環境を保ちながら防災対策することについても気軽に検討してみませんか。
【防災対策にも役立つ収納ピットのトランクルーム】
防災備蓄を多く持つエリアで部屋が狭く感じる方が多い
◆埼玉県南部エリアのトランクルーム
埼玉県川口市
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防災備蓄の収納スペース不足が気になる
◆東京都23区内エリアのトランクルーム
東京都杉並区
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東京都墨田区
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東京都豊島区
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◆東京都23区外エリアのトランクルーム
東京都調布市
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調査結果を受けてのまとめ
今回はアンケート結果をもとに防災対策についてお話しました。
今回のアンケートでは約8割の方が何らかの防災対策をしていることがわかりました。中でも多かったのが防災備蓄・非常持ち出し用袋の用意でした。これらは「使うかわからないけれど確保しておきたい」荷物であり、収納スペースを圧迫したり、置き場所に困っている方が多く見受けられました。
部屋のゆとりを保ちながら防災対策も抜かりなく行うのに役立つのがトランクルームです。収納スペース不足の解消に役立つだけでなく、自宅とトランクルームが離れていることでリスク分散にも役立ちます。この機会にあなたも防災対策について考え、より安全・安心で快適な暮らしを目指してみませんか。
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【調査概要】
調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2023年8月24日から8月25日までの5日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査