春は火災が多い?!自宅の避難経路や火災原因を作らない工夫をしている?

2024.03.28

一年で最も火災が多い季節は「春」だということをご存知ですか。冬からの乾燥に加え、風が強い日が多いので着火しやすく燃え広がりやすい環境になるため、春は気候的に火災が発生しやすくなるのです。そこで今回は、自宅で行っている火災対策についてアンケート調査しました。消火器等のベーシックな対策から火災原因を作らないための生活の工夫まで、さまざまな視点で火災防止と安全な自宅環境づくりについて考えていきましょう。

自宅の火災対策をしている方は約6割

今回のアンケートは、全国にお住まいの方を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(34.8%)における結果を中心に分析していきます。

アンケートでははじめに、自宅の火災対策をしているか尋ねました。

今回のアンケートでは、自宅の火災対策をしている方は約6割(関東59.0%・全国56.8%)でした。

関東の地域別では、自宅の火災対策をしていると答えた方の割合が高かったのは千葉県東部(80.0%)・埼玉県南部(71.4%)でした。

また、関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、ファミリー向けアパート(75.0%)・ファミリー向けマンション(65.3%)で火災対策の実施率が高い割合でした。住居の分譲時・入居時からの火災報知器・消火器の標準装備や一斉点検等により対策が推し進められていることも一因でしょう。

一方で、「したいと思っている(関東23.0%・全国26.0%)」・「いいえ(関東18.0%・全国17.3%)」と答えた方、つまり火災対策ができていない部分を把握している方は約4割(関東41.0%・全国43.3%)であることが分かりました。

火災対策ができていない部分を把握している方の割合は、関東の地域別では東京都23区内(52.0%)で高く、関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)では単身向けマンション(50.0%)・単身向けアパート(50.0%)・集合住宅(50.0%)で半数を占めたほか、戸建(45.6%)も若干高い割合でした。

実施している火災対策とは?

アンケートでは次に、火災対策を実施していると答えた方が具体的にやっていることについて尋ねました。

火災報知器・消火器の設置等基本の火災対策

全国・関東とも第1位は「火災報知器の設置(関東71.4%・全国70.3%)」でした。関東第4位・全国第5位の「消火器の設置(関東40.7%・全国43.1%)」とともに、火災による被害を最小限に抑えるための基本対策として実施している方が多く見受けられました。

また、火災に限らず防災全般の観点として、関東・全国とも第6位の「避難経路・避難方法確保(関東24.2%・全国22.4%)」や、関東・全国とも第7位の「避難経路周辺の整理整頓(関東22.0%・全国16.3%)」を家族で協力・確認しながら実施しているという意見があがりました。

また、関東・全国とも第8位の「防火の衣類・寝具を使用(関東3.3%・全国2.8%)」を心がけているという意見もありました。

火災を防ぐ日頃の心がけも重要

関東・全国とも第2位の「コンロ使用時は離れない(関東63.7%・全国58.5%)」をはじめ、日頃の生活の仕方の心がけによって火災を防いでいるという意見も多くあがりました。

関東・全国とも第3位の「コンセントの埃掃除(関東44.0%・全国50.8%)」をこまめにするように心がけて火花による着火を防いでいる方や、関東第5位・全国第4位の「ストーブ等の周りにモノを置かない(関東33.0%・全国49.6%)」ようにし、火が燃え移らないよう心がけているという意見があがりました。

ガスを使うことが多いキッチンをはじめとして、火災の元となる「燃え移り」を防ぐために日々の生活でできる対策が色々とあることが改めてわかる結果となりました。

避難経路を考えると障害になっているモノがある

火災対策を考えるとき、防災全体の視点を含めた基本の対策と、日頃の生活の中で火災を防ぐための心がけによる対策があることが分かりました。

そこで、アンケートでは次に、防災全般に役立つ避難経路に注目し、実際に避難することを想定し、避難経路を考えた場合に障害になりそうなモノがあるかどうかを尋ねてみました。

アンケートでは避難経路を考えた場合に障害になりそうなモノがある・障害になるかもしれないと答えた方が合わせて約4割(関東36.7%・全国41.5%)でした。本来は安全性を考えると障害はあってはならないと言えますが、実際のところ4割程度で障害となるモノがある可能性があるようです。

関東の地域別では千葉県湾岸部(62.5%)で障害になりうるモノがあると答えた方の割合が高く、関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)では戸建(54.4%)と単身向けマンション(50.0%)で高い割合でした。

ストーブ周りなどどうしてもモノを側に置いてしまう

続いて、日頃の生活の中で火災を防ぐための心がけによる対策にも目を向けてみましょう。火災対策の関東第5位・全国第4位で「ストーブ等の周りにモノを置かない」という対策がありました。そこで、回答者がストーブ周り等、どうしてもそばにモノを置いてしまうことはあるのかどうかを尋ねてみました。

今回のアンケートでは、ストーブ周り等、どうしてもモノをそばに置いてしまうことがある・時々あると答えた方が合わせて3割以上(関東34.5%・全国36.8%)でした。

内訳としては、

「ある」(関東12.2%・全国10.0%)
「時々ある」(関東22.3%・全国26.8%)でした。

「ある」と答えた方は約1割にとどまりましたが、25%前後、つまり4人に1人は、大丈夫だろうと時々はモノを置いてしまうことがわかりました。

ある程度は配慮しているとはいえ、子供の思わぬ動きや突然の地震等、予期せぬ状態が起こる可能性は十分にあり、危険です。

関東の地域別では、ストーブ周り等、どうしてもそばにモノを置いてしまうことがある・時々あると答えた方が特に多かったのは千葉県湾岸部(50.0%)・東京都23区内(40.0%)でした。

また、関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、戸建(45.6%)で特に高い割合でした。

ここで1点注目しておきたいのが、大丈夫だろうと判断してストーブ周り等にモノを置いてしまう「心理」に加えて、「一時的にでもモノを置かなければいけない状況がなぜ起こるか」です。手の届くところに一瞬置いておきたいという場合もあるかもしれませんが、それだけではなく、「他に置きやすい場所がない」もしくは「部屋がモノでいっぱいでストーブ周り等にも近づいてきている」というケースも少なからずあるはずです。

一つ前にお話した「避難経路の障害となりうるモノ」についても共通して「自宅のモノが多くなければ・すっきり収納できていれば障害とならない」ケースも多々あるでしょう。

例えば、ベランダに避難する際に窓際に置いてあるものがあって窓の開口部が少し狭くなっている、廊下の隅に荷物が置いてあって急いで逃げる時に危ない等の状況は多々あるのではないでしょうか。

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火災対策のためにも自宅の整理整頓をしたい!

ここまで火災対策や避難について考えてきて、普段からモノの多さが気になる場合はもちろん、普段はあまり気にならなくても、防災・避難について考える視点ではモノが多い・障害となりうることがあると感じた方も多いのではないでしょうか。

そこでアンケートでは、火災対策のためにも自宅のモノを整理整頓したいと思うかを尋ねてみました。

アンケートでは火災対策のためにも自宅のモノを整理整頓したいと思う方が約4割(関東42.4%・全国37.8%)でした。

関東の地域別では、千葉県湾岸部(62.5%)・埼玉県南部(57.1%)で高い割合でした。

また、関東の住環境タイプ別(戸建・マンション・アパート等)に見ていくと、単身向けマンション・単身向けアパート(ともに50.0%)で割合が高く、部屋数や収納スペースが少なくなりがちな単身向けの住居では火災対策を考慮すると荷物が限られたスペースに集中しやすく整理整頓の必要性を感じる方が多い傾向がわかりました。

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アンケートでは、火災対策として整理整頓・片付けたいモノについて具体的に尋ねてみました。回答者の声を抜粋してご紹介します。

 

User’s Voice

火元になりやすいキッチンを片付けたい

“コンロ周りの調理器具、調味料を整理したい。”
(30代・飲食店アルバイト)

“キッチン周りにどうしても物が溢れてしまいます。火を使うのが最も火事の原因なので、食材・調味料を含めて整理整頓したいです。”
(30代・看護師)

床や廊下にモノを置かないようにしたい

“床や廊下に収納箱を積んだり食品ストックを置いていて邪魔になるので片付けたいです。”
(40代・接客業)

“通路に本棚を置いているので、倒れない対策と本が滑り落ちないように片付けたい。”
(40代・パート)

“子どものおもちゃを踏んで避難が妨げられないように片付けたい”
(30代・主婦)

“部屋の角に押入に入らないものが置いてある。衣類など。”
(50代・会社員)

“床に直で置いているWi-Fiルーターや、玄関周りの靴など。”
(20代・会社員)

シーズンオフのかさばる荷物をすっきりさせたい

“季節家電などかさばるもの”
(40代・会社員)

“シーズンオフの布団”
(30代・会社員)

モノが多く荷物全般を整理したい

“家にある物自体を少なめにしたい。特に洋服がかさばっているので減らしたい。”
(30代・主婦)

“とにかく家にものが多く、火災の際に火が大きくなりそうなので、減らしたいと思っている。”
(30代・無職)

 

火災をはじめとする災害時の避難等を考えると、普段「やむを得ない」「通るとき気をつけておけばいい」と考えて床・廊下等に置いていた荷物が緊急時の避難を妨げたりケガの元になると改めてわかることがあります。

自宅のモノの多さや置き場所が気になりスッキリさせたいと感じたり、自宅のスペースが不足していると感じる場合、トランクルームを利用するという方法もあります。

火災対策を考えた時に整理整頓したいという意見の多かった衣類・寝具・家電等のシーズンオフの荷物や、使わなくなった子供の荷物、書籍や書類等の収納や荷物全般の整理収納にトランクルーム利用を考える場合には、

  • ・荷物の使用頻度を考えて整理し、シーズンオフのもの等のしばらく使わない荷物をトランクルームに保管することで、自宅スペースにゆとりを持つことができ、収納スペースにできたゆとりに床や廊下に置いていたモノをしまうことも可能
  • ・自宅の収納スペースが不足していると感じるとき、必要なスペースに合わせたサイズのトランクルームを利用できるので、コストパフォーマンス良く収納不足を解消できる
  • ・屋内トランクタイプのトランクルームを活用することで自宅の収納スペースに近い安心の保管環境で保管でき、衣類や寝具等の保管にも最適
  • ・防災のための備蓄品や、災害時に自宅が使えなくなった時にも利用できるようにしておきたい荷物がある場合、自宅から離れた場所に分散して保管することができるため、万一の自宅被災時に備えられる

というメリットがあります。

一年で一番火災の多い春を機に火災対策について改めて考え、自宅の荷物配置等で課題が残ると感じたら、トランクルームの活用を一度考えてみるのも良いかもしれません。

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調査結果を受けてのまとめ

今回はアンケート結果をもとに、火災対策の実施状況と避難・被害拡大防止の観点から考えた自宅の荷物整理の必要性についてお話しました。

アンケートでは全国的に約6割の方が火災対策を実施していましたが、対策不足を把握している方も約4割見受けられました。対策は大きく2つに分かれ、火災報知器・消火器等「火災に対応する基本的な対策」と、「日々の生活の中での火災を起こさないための心がけによる対策」がありました。

火災対策をはじめ、防災全般に関わる避難経路に関しては、避難時の障害になりうるモノが経路上にある方が全国的に約4割を占め、ストーブ周り等の火元となる場所のそばにモノを置いてしまうことがあると答えた方も3割以上を占めました。

普段はやむを得ないと考えたり気にならないモノも、避難・被害拡大防止を考えると大きな問題になる場合があります。

自宅のモノの多さや収納状態が気になる時、トランクルームの活用が便利です。普段収納不足が気になっている場合にも、必要なぶんだけコストパフォーマンスよく収納スペースをプラスでき、自宅の荷物がスッキリ片付けられます。

避難経路を考えて自宅を安全に整えることは、日々の生活の安全性アップにもつながります。今一度防災・減災の視点から自宅環境を見直し、整理整頓された心地よい空間にしてみませんか。

 

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【調査概要】

調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2024年2月12日から2月16日までの5日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査

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