帰省して感じる実家のモノの多さ・・・整理整頓したモノはどうしている?
夏は実家に帰省する方が多い季節です。懐かしい実家で家族と過ごす時間は楽しいものですが、離れて暮らす家族の老いを感じたり、実家のモノの多さや、実家に残している自分の荷物が気になることも多いのではないでしょうか。そこで今回は、実家のモノの多さと対処法についてアンケート調査しました。「親が元気なうちに荷物整理を進めたい」「生活スペースを広く保って安全・快適に暮らして欲しい」と考えている方、必見です。
夏は帰省する方が多い季節
今回のアンケートは、全国にお住まいの方を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(43.5%)における結果を中心に分析していきます。
現在居住地域と実家地域の分布は次のとおりでした。
さらに、現在居住地域別に、実家が関東か関東外かの比率を調べてみました。
現在関東在住の方を100%とした場合、実家も関東の方は6割強(64.9%)、実家が関東外の方は4割弱(35.1%)でした。
一方、現在関東外在住の方を100%とした場合、実家が関東の方は1割未満(4.9%)で、実家も関東外の方は9割超(95.1%)でした。
今回は「実家のモノの多さ」をテーマにしたアンケートのため、「実家関東」の結果にも注目して分析していきます。
アンケートでははじめに、夏に帰省をしているかを尋ねました。
今回のアンケートでは、夏に帰省していると答えた方は全国的に8割以上(関東83.9%・全国80.3%)でした。
帰省頻度には差があり、内訳は
- ・毎年帰省:関東51.1%・全国47.8%
- ・毎年ではないが帰省:関東32.8%・全国32.5%
という結果でした。
また、お正月・GWなど夏以外に帰省(関東9.8%・全国8.8%)する方も約1割見受けられ、帰省していないと答えた方も約1割(関東6.3%・全国11.0%)でした。
現在居住地域・実家地域ごとの分布を見ていきましょう。
夏に帰省している方全体(頻度問わず)は現在居住地域・実家地域問わず約8割ですが、実家が関東にある方は毎年夏に帰省している方の割合が高い傾向にあり、現在・実家とも関東の場合では約6割が毎年夏に帰省していました。
実家が関東にある方にとっては、夏の帰省が毎年の恒例になっている方が多い傾向にあるようです。
帰省すると実家のモノの多さを感じる
実家でのんびり過ごす時間は楽しいものですが、普段離れているからこそ、家族の老いや暮らしぶりが気になることもあるでしょう。中でも、実家のモノの多さが気になってしまうという方は多いのではないでしょうか。
そこで、アンケートでは次に、実家に帰った際にモノの多さを感じるか尋ねました。
今回のアンケートでは実家に帰った際にモノの多さを感じる/少し感じると答えた方は約8割(実家関東83.2%・関東外77.6%)で、実家が関東にある方が高めの割合でした。
内訳は
- ・実家に帰った際にモノの多さを感じる(選択肢「はい」):実家関東55.5%・関東外35.4%
- ・少し感じる:実家関東27.7%・関東外42.1%
という結果で、内訳でも実家が関東にある場合に実家のモノの多さが気になる傾向が強いことがわかりました。
中でも、関東の地域別では、東京都23区内(94.0%)・神奈川県東部(91.7%)に実家がある方について、モノの多さを感じる・少し感じると答えた方が特に多いという結果でした。
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また、興味深いことに、実家の家族構成でモノの多さの感じ方の傾向に変化があることがわかりました。
家族構成別に分析すると、親だけで暮らしている場合より、親が(回答者の)兄弟と同居している場合のほうが、実家のモノの多さを感じる・少し感じると答えた方の割合がどの地域でも減少していました。特に顕著だったのが、実家が関東にある場合でモノの多さを感じると答えた方が、親だけ(60.9%)と比較して兄弟と同居(36.0%)が24.9%も少なかったことでした。
つまり、兄弟などとの同居が、生活空間を共有するためにモノを増やしすぎないようにする・モノの整理・片付けをするきっかけとなったり、モノがいっぱいになることに対する抑止力として働いている傾向にあり、実家が関東の場合、特にその傾向が現れていることがわかりました。
どのようなモノが実家には多い?
アンケートでは次に、実家にどのようなものが多いと感じるか尋ねてみました。
実家関東で家電・衣類・雑貨類が4割超
実家地域が関東のランキングでは第1位の「家電(46.5%・全国28.8%)」が最も多く、第2位「衣類(42.4%・全国53.6%)」・第3位「雑貨類(41.4%・全国31.2%)」とともに4割を超えていました。
家電は単体でも場所を取りやすいことに加え、居住年数が長くなると数も多くなり、あまり使わなくなった家電があったり、調子が悪くなったり故障しても処分の機会を逃したまま置いてあるものがあったりして気になるケースが多いようです。
衣類や雑貨類についても、長く暮らしていると数が多く、使用頻度が減っても「まだ使えるからもったいない」と考えたり、「整理処分をする時間や体力が足りない」「処分するタイミングがこれまでなかった」ことなどで十分に取捨選択されないまま多く残っている場合が多いようです。
同様の理由で、第4位「食器・キッチン用具類(30.3%・全国45.4%)」・第5位「布団類(14.1%・全国31.2%)」も実家に数多く残っているケースが見受けられました。
また、実家に多いと感じるモノには地域差があり、特徴的だったのは、
- ・実家関東で第1位の「家電(46.5%)」は全国結果で第5位(28.8%)
- ・実家関東で第5位の「布団類(14.1%)」が全国結果では2倍以上の割合(31.2%)
つまり、実家関東では全国より「家電」の多さが気になり、全国では関東より「布団類」の多さが気になる場合が多いようです。
これは、都市部が多く居住スペースが限られがちな関東では、家の広さに対して家電のボリュームが気になりやすく、逆に、部屋数や対応可能な来客数が少ないことから、布団類があまり増えないことが影響していると考えられます。
実家には「自分の残して行った荷物」も多い
実家にあるものは「今住んでいる家族のもの」だけではない場合もあります。例えば、独立した子供たちの荷物が残されていたり、子供たちの自宅で収納しきれないものや当面使わないけれど保管しておきたいものを預かっている場合もあるでしょう。
帰省時の居場所確保のために、子供部屋を住んでいた頃のまま残しているケースも耳にします。
アンケートでは、実家に残していった自分のものがあると答えた方は、実家関東では4割弱(38.1%)・全国では5割弱(47.6%)でした。
【実家に残していった自分のもの(全体結果)】
第1位 書籍・漫画(参考書など含む) 43.3%
第2位 衣類 40.4%
第3位 家具(学習机・ベットなど) 20.8%
第4位 写真・アルバム 18.0%
第5位 雑貨・小物 15.7%
学生時代や子供時代に使っていたもので残したいもの・まだ使えるものが多く、帰省時や他の家族が使えるものも残される傾向にありました。
自宅に持っていきたくても1人暮らしや結婚してからの自宅に保管しきれず、かといって処分はしたくない場合や、十分に整理できないまま実家に残してある場合も多々あるようです。
実家のモノを整理整頓する予定は?
アンケートでは、実家のモノが多くなりがちな背景として、住んでいる家族の荷物に加えて、独立した家族が残して行ったものも要因となっていることがわかりました。
実家は長年にわたって生活している場合が多く、年数を重ねるほどモノが増えがちなことに加え、住んでいる家族が高齢な場合もあります。そのため、時間をかけて、まだ使えるものや捨てがたいものの取捨選択を含めて整理処分を進めることは、心理的にも体力的にも大変なことだといえます。
実家を離れた家族は「元気なうちに本人の判断で実家の荷物整理を進めてほしい」と思うものの、実際にはなかなか進まないことも多いものです。かといって長い時間をとって実家の整理をしに帰るのは仕事や子育てなどの関係で難しい場合もあるでしょう。
そこでアンケートでは、(回答者が)実家のモノを整理整頓する予定があるかを尋ねました。
今回のアンケートでは実家のモノを整理整頓する予定がある/検討中と答えた方は、実家関東で7割弱(66.7%)・実家関東外で6割弱(55.0%)・全体で6割弱(58.7%)でした。
実家関東の方は、関東外の方より11.7%高い割合となり、実家が関東にある方が実家の整理整頓を意識している方がより多いことがわかりました。
内訳は
- ・実家のモノを整理整頓する予定がある:実家関東43.3%・実家関東外19.6%・全体27.1%
- ・検討中:実家関東23.3%・実家関東外35.4%・全体31.6%
という結果で、内訳でも実家が関東にある場合に実家の整理整頓を意識し、具体的に予定を立てている方が関東外より20%も多いことがわかりました。
中でも、関東の地域別では、東京都23区内(88.0%)で実家のモノを整理整頓する予定がある/検討中と答えた方が突出していたほか、神奈川県東部(66.7%)・神奈川県西部(60.0%)・千葉県北部(60.0%)でも高い割合でした。
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どのように整理整頓する?
アンケートでは、実家のモノを整理整頓する予定があると答えた方を対象に、実家をどのように整理整頓する予定か尋ねました。
実家地域で整理整頓の方法が大きく異なる結果となりました。
実家関東では「衣類・食器など数を減らす(77.0%)」が突出してトップでしたが、実家が関東外では約5割(50.6%)にとどまりました。
逆に関東外では「不要なものを廃棄・リサイクル(75.9%)」が突出してトップでしたが、関東では約3割(32.8%)にとどまりました。
さらに、「思い出のものや欲しいものを自宅に持って帰る(実家関東19.7%・関東外36.7%)」「兄弟や親類などに譲る(実家関東1.6%・関東外5.1%)」についても、実家が関東外の方が割合が高いことがわかりました。
また、実家から自宅への持ち帰りを選んだ方について、持ち帰りの荷物により自宅スペースが狭くなりそう・入りきらないほどありそうと答えた方は、実家関東で14.3%・関東外で21.6%でした。
実家内のスペースだけでなく、持ち帰る自宅側のスペースも課題であるといえます。
アンケートでは、実家関東の場合、住居スペースの限られる都市部にあることが多いために、既に不用品廃棄/リサイクル・自宅への持ち帰り・譲渡などを進めている方も多く、そこからさらに「使えるものを含めた衣類・食器などの取捨選択」が課題となっていることがわかりました。具体的には、生活スペース・収納スペースに合わせて「必要最低限を可能な限り減らしていく」作業となり、時にはできれば残しておきたいものもやむを得ず処分していく必要が出てきます。
アンケートでは、使えるもの・本当は取っておきたいものも含めて廃棄・リサイクルをする際、もったいないと感じる方の意見が多く集まりました。
“まだ使えるのに、のちのち使うかもしれないという気持ちが勝ってしまいます。なので捨てるよりは誰かの役に立つという意味でリサイクルなどをよく利用します”
(40代・会社員)
“正直もったいないし、寂しい気もします。せっかく時間をかけて、お金をかけて、一生懸命に集めたものばかりだし、大切に思う気持ちが強いからです。”
(30代・アパレル販売)
“まだ使えるものも混じっているのと、思い出の品でもあるから。もったいないが、使わないで場所を取るだけなので処分するしかない。”
(50代・会社員)
“まだ使おうと思えば使えるし、食器など新品に近い状態のものもあるから。”
(40代・事務職)
このように、スペースが許せばできれば置いておきたいものを処分せざるを得ない状況は多々あるようです。
実家を整理していく過程で実家・自宅のスペース不足を感じる場合や、整理整頓のための作業スペース・一時的に荷物を置いておけるスペースが欲しい場合、トランクルームの利用が便利です。
実家整理においてトランクルーム利用を考える場合には、
- ・屋内トランクタイプのトランクルームを活用することで住居の収納スペースの延長として安心の保管環境で保管できる
- ・必要最低限のサイズに合わせた収納スペースをトランクルームを使って増やすことができ、リーズナブルに収納スペースが確保できる
- ・頻繁に使わないけれどできるだけ取っておきたい衣類・寝具・家電や季節物の荷物などをトランクルームに保管することで収納・生活スペースにゆとりを持つことができ、生活に必要なものが収納スペースに収まって安全・快適な生活環境が確保できる
- ・トランクルーム利用を機に使用頻度による仕分けを行うことで、保管したい優先順位を考え取捨選択しやすくなる
- ・モノがいっぱいで整理がしにくい状態の場合、場所を取っている家具・家電などをトランクルームに一時置きすることで作業スペースが確保でき、整理が進めやすくなる
- ・処分予定のものをトランクルームに一時置きすることで、処分前に住居内で場所を取らずにすみ、段階的に廃棄・リサイクルしていくことができる
というメリットがあります。
トランクルームを利用すると、実家の安全・快適な生活環境を確保しながら、残したいものの優先順位を考えて整理整頓を効率的に進めていくことができるのでおすすめです。
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調査結果を受けてのまとめ
今回はアンケート結果をもとに、実家のモノの多さと対処法についてお話しました。
実家に帰省した時にモノの多さを少しでも感じる方は約8割で、実家が関東にある場合特にその傾向が強く、関東の実家整理を考えている方は約7割、実際に予定がある方は約4割でした。
実家整理は、不用品の整理処分が進んだ後にも「まだ使えるモノも含めた取捨選択」が課題となっていることがわかりました。そこで重要なキーワードとなるのが収納・生活スペースの確保であり、スペースが限られることで「必要最低限を削っていく」ケースも多々あるようでした。
長年の生活でモノが多くなった実家の整理の際、高齢のご家族にも安心な生活環境を保ちながら効率よく整理を進めることができるトランクルームの活用を検討してみてはいかがでしょうか。
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調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2024年7月17日から7月20日までの4日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ
調査機関:自社調査