関東地方にも台風被害が・・・台風対策グッズや災害グッズの準備と収納調査

2023.07.19

あなたがお住まいの地域では、台風の被害がひどかったご経験はありますか。ご自宅で台風対策をしていますか。今年は6月初旬からすでに台風の影響があり、大雨・暴風や主要交通機関が運休になる等の影響がありました。改めて、今後の台風シーズンへの備えについて考えるきっかけになったのではないでしょうか。そこで今回のアンケートでは、台風への備えを中心とした災害対策状況について調査しました。また、防災グッズの収納状況についても掘り下げます。いざという時にどのような対策をしている方が多いのか、参考になるヒントが見つかれば幸いです。

近年の台風被害が心配な方は約9割

今回のアンケートは、全国にお住まいの方を対象に行い、回答者が特に多かった関東地方(31.8%)における結果を中心に分析していきます。

はじめに、近年の台風の進路や被害が気になっているか尋ねました。

全国における回答では近年の台風の進路や被害が気になっている方は9割弱(87.8%)でした。

今回、自宅の立地条件も合わせて尋ねたところ、台風の進路・被害を気にしていると答えた方が特に多い傾向にあったのは、自宅が「海の近く(90.5%)」・「川の近く(88.8%)」に立地している方でした。

やはり、土砂崩れや高波・河川氾濫等、台風が来た時に実際の被害につながる懸念事項がある場合には特に、台風の進路・被害に注意している方が多いようです。

なお、関東地方における結果では千葉県(89.3%)と埼玉県(88.5%)において台風の進路・被害を気にしている方が特に多い傾向にありました。さらに、千葉県の「川の近く(3件解答)」・「海の近く(3件解答)」の方と埼玉県の「川の近く(5件解答)」の方はそれぞれ、台風の進路・被害を気にしている方が100%でした。

なお、神奈川県は「平地」に住んでいる方でも90.0%の方が台風を気にしていると答え、危機意識が高い傾向にありました。

台風がきた場合の対策をしている・検討している方は8割強

続いて、台風の防災対策をしているか尋ねてみました。

全国における回答では台風の防災対策を「している(32.8%)」「しようと思っている(50.5%)」方が合わせて8割強(83.3%)でした。

自宅の立地条件と比較すると、台風の防災対策への意識が特に高かったのは

  • ・「川の近く(している41.3%・しようと思っている45.0%・合計86.3%)」
  • ・「山・崖近く(している38.2%・しようと思っている47.1%・合計85.3%)」
  • ・「海の近く(している33.3%・しようと思っている47.6%・合計80.9%)」

でした。この3つの立地条件では、すでに3〜4割が対策を実施していることも特徴的でした。

なお、関東地方における結果では、やはり

  • ・千葉県(している32.1%・しようと思っている57.1%・合計89.2%)
  • ・埼玉県(している50.0%・しようと思っている38.5%・合計88.5%)

において台風の防災対策への関心が高いという結果になりました。

一方で、東京都では「対策をする予定はない(33.3%)」と答えた方が顕著に多い傾向でした。

台風に備えて対策していること・したいことは?

アンケートでは台風の防災対策でしていること・しようと思っていることについて尋ねてみました。

水・非常食などの非常持ち出し用品が突出

アンケートで最も多かったのは「水や非常食など非常持ち出し用品(80.9%)」で、突出していました。

関東では、神奈川県(88.2%)・東京都(86.1%)・埼玉県(82.6%)において特に高い傾向にありました。

非常用の備蓄や持ち出しは災害対策の基本として8割以上の方が関心を持っている基本的対策といえるようです。

避難時のハザードマップや経路の確認

2番目に多かったのは「ハザードマップや避難経路の確認(57.0%)」で、6割弱の方が意識していました。

関東では神奈川県(88.2%)・埼玉県(82.6%)において特に関心が高く、自治体からの呼びかけが積極的・重点的に行われている影響も見られました。

風雨へのさまざまな対応策

3番目以降は、

  • ・「窓の飛散防止フィルム等準備(27.8%)」
  • ・「排水溝・側溝を常に掃除しておく(23.6%)」
  • ・「自宅の外壁や屋根などの補強(16.1%)」

等、風雨から自宅を守るための対策が並びました。

関東においては、

「窓の飛散防止フィルム等準備」についての意識が高かったのは千葉県(36.3%)と神奈川県(35.3%)、

「排水溝・側溝を常に掃除しておく」は神奈川県(35.3%)

「自宅の外壁や屋根などの補強」は埼玉県(26.1%)と千葉県(20.0%)

という結果になりました。山や傾斜が多い・川や海が近い等、各県の立地条件によって、求められる対策も変わってくることがわかりました。

今後備えたい防災対策グッズ

アンケートでは、これから備えたい防災対策グッズについても尋ねました。

アンケートで最も多かったのは「水や非常食などの備蓄品(50.0%)」でした。今後も継続的に対策する備えとして優先して考えられているようです。

また、風雨対策に使えるグッズが多く並び、特に「窓ガラス飛散防止フィルム(26.8%)」が注目され、中でも関東では埼玉県(34.5%)・千葉県(28.6%)において関心が高い傾向にありました。

3位以降は避難時や風雨対策のためのさまざまなグッズが並びましたが、1位の備蓄品とともにいざという時のために通常時からすぐ出るところに場所を確保して保管しておく必要がある防災グッズが多いことがわかりました。

台風の防災対策をすると収納スペースが狭くなる

普段から生活に必要なさまざまなものを収納スペースに入れ、その上にさらに防災対策グッズをすぐ出せるところに収納する場合、どうしても場所を取ってしまいがちです。アンケートでは、台風の防災対策や防災グッズを用意すると自宅の収納スペースが狭くなると感じるか尋ねてみました。

台風の防災対策や防災グッズを用意すると自宅の収納スペースが狭くなると感じると答えた方は7割弱(65.4%)でした。

関東では、東京都と千葉県(各77.8%)において自宅の収納スペースが狭くなると感じる方が顕著に多い傾向となっていました。

関東都市部において収納スペースがただでさえいっぱいになりがち・不足しがちな住居が多い中で、防災対策グッズがさらにスペースを圧迫すると何かと大変です。

例えば、防災対策の代表として食料・水の備蓄が挙げられますが、2リットルペットボトルの飲料水を箱単位で確保するだけでも収納スペースにおいて場所を取りがちです。備蓄や対策グッズをトータルで考えると、さらに多くの場所を取ることになります。

しかも、いざというときすぐ使える便利な場所に置くとなると、普段使わない時にはどうしても邪魔になる場合が多いのではないでしょうか。

収納圧迫を考えると防災グッズの準備が億劫に

防災対策グッズが収納スペースをやむを得ず圧迫してしまうケースが多いことがわかりましたが、この収納事情を理由に防災グッズ等を準備することが億劫に感じられる方はどれほどいるのでしょうか。アンケートで尋ねました。

アンケートでは収納を理由に防災グッズ等を準備することが億劫に感じられると答えた方が半数以上(54.9%)でした

関東では、特に東京都(62.2%)と千葉県(59.3%)において防災グッズを準備するのが億劫と感じている状況がありました。

もちろん災害に備えた対策は命を守る上で非常に大切ですが「起こるかどうかわからない災害・しかもいざという時ちゃんと使いこなせるかどうかも不確定な災害対策」のために日々の収納が圧迫され使い勝手が悪くなることには抵抗感をどうしても感じてしまうという方が多く見受けられました。

防災のための対策はしたいけれど収納スペースが不足しがちな時等は、トランクルームを利用するという方法もあります。

例えば、シーズンオフに収納スペース内で場所を取っている衣類や寝具、家電、使用頻度の低い荷物等を使わない時にトランクルームに預けておくことで、収納スペースをゆとりある収納状態にすることができ、災害対策グッズを保管する場所が捻出できます。

また、被害リスクを分散するという点でもトランクルームは有効です。自宅外の安全なトランクルームに防災対策グッズや備蓄品を分散させて置いておくことで、例えば、自宅が冠水等の被害に遭ってしまってもトランクルームに置いておいた備蓄品が利用できたり、対策グッズをすぐに取り出して使うことが可能です。

災害への備えについて考えるこれからの季節、この機会にトランクルームを上手に活用して、自宅スペースへの圧迫を減らしながら防災対策もしっかりできるように見直してみてはいかがでしょうか。

 

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調査結果を受けてのまとめ

今回はアンケート結果をもとに、台風に備えた防災対策の状況と、防災対策グッズの収納事情についてお話しました。

毎年台風被害に悩まされる日本。約9割の方が台風の進路や被害を気にかけ、8割以上の方が台風に備えた対策をしたり、検討していることがわかりました。その背景として、山・川・海等、台風被害が顕著になる傾向にある立地条件が対策動機として大きく関わる傾向にありました。

災害への備えはもちろん大事ですが、一方で「使うかもわからない対策グッズ」に収納スペースを圧迫されてしまうと普段の生活で邪魔になり、そのことが防災対策を億劫にさせてしまうという問題も浮かび上がりました。

いざという時の災害に備えたいけれど収納スペースの関係で現実的に難しいと感じる時、トランクルームを活用すれば安全性とゆとりある収納の便利さが両立できます。リスク分散の観点からも有効なトランクルーム利用。この機会に是非検討してみてはいかがでしょうか。

 

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【調査概要】

調査対象:トランクルームユーザー調査
回答数:400サンプル
回答期間:2023年6月14日から6月18日までの5日間
調査方法:インターネットによるユーザーリサーチ

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